元板前の徒然日記

いろんなことを独自の目線で紹介します。

クルド人女性兵士の遺体を侮辱した動画がもたらすものとは?

time 2018/02/06

クルド人女性兵士の遺体を侮辱した動画がもたらすものとは?

今日は「シリアでクルド人の女性兵士の遺体を侮辱した動画がアップされている件」について紹介するで。
内戦の続くシリアでの戦闘を巡り、2月3日にシリア人権監視団が発表した動画は、各国に大きな衝撃として伝えられたんや。トルコとの国境に近いアフリンで戦死したクルド人女性戦闘員の遺体の手足を民兵たちが切断する様子が生々しく撮影されていたんや。この動画は加害者が撮影したものと見られているんや。
ほなそろそろ見ていこか。

 

クルド人武装組織

シリアとイラクにまたがる領域では、2014年に「イスラム国」が建国を宣言したんや。この混乱の中、かねてからシリアやイラクで分離独立を要求してきた「国を持たない世界最大の少数民族」であるクルド人たちは、欧米諸国の支援の下、ISだけでなく、ロシアが支援するアサド政権やイランと戦闘を。重ねてきたんや。

有志連合やロシア軍の攻撃もあり、ISが勢力を衰退させていた1月21日、隣国トルコが突如国境を超えてシリアのアフリンに侵攻したんや。クルド人勢力「人民防衛部隊」(YPG)を中核とするシリア民主軍(SDF)を攻撃する「オリーブの枝」作戦を展開したんや。

クルド人はトルコでも分離独立を要求していて、トルコ政府はこれを「テロリスト」として取り締まっていたんや。トルコ政府はこれと結びついたYPGも「テロリスト」と位置付けているんや。トルコは以前からISだけでなくクルド人勢力も攻撃していたんやが、IS対策に目途が立った今、次の脅威としてクルド人勢力の排除に乗り出したんや。

さっきも言ったんやが、YPGはアサド政権と敵対する欧米諸国から支援を受けていたんやが、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコも同盟国なんや。いわばアメリカの同盟者同士が戦うという複雑な構図も手伝って、ISが衰えを見せた後もシリアでの戦闘は止む気配すらないんや。

クルド人女性兵士についてはコチラの記事をどうぞ。

 

 

「殉教者」バリン・コバニ

この状況の中、さっきも紹介したんやが、2月3日にクルド人女性戦闘員の遺体を傷付ける映像が拡散したんや。男性優位の志向が強いアラブ系民兵にとって、「自分たちに手向かう女性戦闘員」はことさら憎悪の対象となったことやろう。
ともあれ、YPGはこの戦闘員を、クルド人女性防衛隊に所属していたバリン・コバニ氏と確認したうえで、アラブ系民兵を支援するトルコを強く非難したんや。「犯人」の調査も始めたと発表したんや。

この映像はクルド人社会に大きな衝撃をもたらしてコバニ氏を含むYPG戦闘員の葬儀には数千人のクルド人が参列して、その中にはAFPの取材に「彼女は聖人となった」と語る人までいたんや。別の参列者はコバニ氏の家族に「彼女はあなたたちの娘であるだけでなく、私たちの娘でもある」と語ったというんや。
降伏することを潔しとせず、最後まで戦い続けた後、敵兵によって遺体まで切り刻まれたコバニ氏は、クルド人社会において「殉教者」と位置付けられた感まであるんや。

 

アメリカにとっての「殉教者」

トルコとの関係の中、切り捨てられるかもしれない「クルド人」。
このような難しい判断を迫られているアメリカ政府にとっても、今回の映像は無視できないインパクトを持っているんや。
勢力を広げるアメリカ世論において、コバニ氏がクルド人という「民族の殉教者」としてだけでなく「フェミニズムの殉教者」として位置づけられた時、アメリカ政府はクルド人勢力への支援を簡単に止めるわけにはいかなくなるんや。

その一方で、アメリカ世論がこのことに無関心だった時、アメリカ映府がトルコに傾いていたとしても不思議ではないんや。その時は、シリアのクルド人は欧米諸国に「使い捨て」されることになりかねないんや。

2月5日現在、各国メディアがこの問題を取り上げている中、ニューヨークタイムズやワシントンポストなど主要なアメリカのメディアは奇妙なほどこの問題に対して静かなんや。そこにはシリア政策を巡るアメリカのデリケートな立場への忖度があるのかもしれへんな。

 

「殉教者」がもたらす悲劇

ただしアメリカ政府がいずれに傾いたとしても「殉教者コバニ」を作り出したクルド人勢力は抵抗し続けると見られるんや。今回の映像に関してYPGは「勝利まで抵抗を止めないという我々の決意を強めるだけだ」と強調しているんや。

古来、苦しい立場に置かれた人々には、自分たちのために命を投げ出す英雄を心の拠り所とすることが珍しくないんや。キリスト教の初期の聖人たちはその代表なんや。その結束は状況が悪化すればするほど、強くなる傾向があるんや。
つまり、状況が悪化しつつあるシリアのクルド人たちにとって「殉教者コバニ」は団結と抵抗を強めるシンボルになると見られるんや。

しかし、それは結果的に、トルコ軍による攻撃をさらにエスカレートさせて、さらに犠牲者を出すことが懸念されるんや。第2、第3のコバニ氏を生むことも考えられるんや。言い換えると今回の映像はクルド新社会にとって、団結や結束だけでなく、さらなる苦難を暗示するものになるかもしれへんということなんや。

 

いや~。アメリカはやることが汚いな。
利用するだけ利用して関係が微妙になれば使い捨てですか。
思えばクルド人も可哀相なもんやで。
ISと戦っている間は大事にしてきたくせに、トルコが相手になった途端支援はしませんではな~。
前も言ったけど、アメリカは本当に信頼に足るパートナーかどうか。真剣に考える時が来てるのかもしれへんな。
最後まで読んでくれてオオキニや!
ほなまたね。

スポンサードリンク

 


down

コメントする




最近のコメント

    カテゴリー